レビュー総括
オタク×身体差という非対称性が軸のシンプル企画。84ページで基本ジャンルを網羅し、コスパ重視層向け。
レビュー
こちらが注目したのは、タイトル設定の透徹性だ。「顔30点・身体120点」という極端な非対称性を前置きすることで、読者の期待値を明確に統一している。企画ものとしての直線性が強く、寄り道がない分、84ページという枚数でも基本ジャンルを過不足なく配置できている。
しろみつ書房の作風は、ストーリー性よりも「設定の強度」で読ませるタイプだ。本作も同様で、友情の建前が欲望で塗り潰されるまでの過程より、その非対称性そのものが持つ緊張感を主軸にしている。制服・処女といった初期属性から、段階的に表現を重ねる構成で、ページ効率を意識した設計が伺える。
ボリュームとしては中堅同人の標準域。792円という価格帯を考えると、基本ジャンルの網羅度に対するお得感は及第点だ。ただし、特定ジャンルへの深掘りというより「定番をバランスよく」という企画性が強いため、ニッチ層の執着度は中程度と予想される。評価の平均値4.26は、企画の堅牢性を反映している。
同ジャンルの注目作
良い点
- 設定の透徹性が高く、期待値と実体の乖離が最小限に抑えられている
- 84ページで主要ジャンルを網羅的に配置。ページ効率の設計が明確
- 792円の価格帯でジャンル数と枚数のバランスが取れている
気になる点
- 企画の直線性が強く、ストーリー的な反復や掘り下げは限定的な構成
- タイトルの非対称性が軸のため、設定以外での個性化は控えめ
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